どうすれば治るのか、という質問について

「どうすれば治るか?」と質問されることがあります。もしそれをきちんと答えられるカウンセラーがいたら、世界的に取り上げられ、カウンセリングの予約は死ぬまで埋まっているでしょう。

 

メンタルな病気は、症状も、治り方も、治る為に必要な時間も、一人一人違います。

カウンセリングは、相談者さんを理解して、共に苦しみを共有し、共に少しずつ良くなる方法を考えてゆくものだと僕は考えています。

 

外科名医のように、難しい手術をして腫瘍をとりのぞいてしまえば治るといった明確な治り方は存在しません。

 

カウンセリングを焦らず続けることで、少しずつ回復の方向へ向かっていき、波があるので時には後戻りして、それでもきちんと良い方向へ進んでいく為の方法なのだとお伝えしたいです。

 

僕も病気経験者なので、どんなに苦しいものなのか知っています。悪かった時を思い出すのも苦しいほどです。苦しさに耐えることしか出来ない時期もあるんです。

ですが、やはり前に進んでゆく。焦らず進んでゆく。後戻りする時もありますが進んでゆく。

そのお手伝いをしてゆきたいと思います。